任されるように、やる
職を転々とした後、
この仕事に就いたときには、同じ年齢の人がバリバリと設計をしていた。
莫大なプログラムを作って、ややこしそうな機械の調整をしていた。
あきらかに、私とは差がついていた。
設計をしたいと思って転職したんやけど、この現実を知って、めっちゃ焦った。
もちろん、責任者は、もっと高度なことをしていたんやけど。
で、
設計の仕事ではないけど、言われた仕事はさっさと片づけるようにした。
退社時間まで、時間調整をしながら仕事をするのも嫌いやったし、
時間を少しでも余らせて、ちょっとでも他の仕事をやらせてもらおうと思っていたから。
少しでも、やらせてもらうことで経験が増えるやん。
なので、言われた仕事が終われば、設計の人にも何か手伝えることはないか聞いたし、
当然、他の人にも聞いた。
雑用と思われることを言われることもある。
倉庫の整理や工具、材料の整理など。
言われた時には嫌やけど、それでも、ふてくされずにやるわけ。
すると、整理していると、どんなものがあるのか気づいたり、頭に入る。
そうしたら、誰かが、あの材料が必要やから購入しないといけないなぁってことを聞くと、
「その材料は、倉庫にありました!」
ってことを言うことができる。
すると、それだけでありがたがられる。
設計とは関係ないけど、こういったことをしていると、
こいつはサッサとするし、なかなか出来がよさそうって思ってもらえる。
すると、少しずつ、やりたい仕事や要の仕事を任されるようになる。
ちょっとしたことやけど、やっていると、やりたい仕事にたどり着けるし、力を付けることができる。
任されたら、やる・・・
ではなくて、
任されるように、やる。
この姿勢で日ごろから仕事をすることはとても大切と思う。